恐怖とは

最初、読んだ時は唯々恐ろしいという気持ちだけでした。

しかし読み返してみると、その光とは利益がある反面、代価も要求する、それだけの力。
童話などにある話で、多少怖くはあっても、恐ろしいとまではいかないものです。

では何故、恐ろしいと思ったのか。

陳腐な、それだけに普遍的な答えになるのですが、やはりそれを扱う人の心こそが、恐ろしい。
浅い部分では、その利益しか目に入れない大人たち。
深い部分では、その力を持つ少女の感情。

童話めいた不思議さと、ホラー要素の両面があるこの短編、とても楽しめました。