その気になればいつでも光は灯せる

私が主人公寄りの性格なので、過去から積み重なったじっとりとした暗さに同調し、拝読している間非常に心地よさを覚えました。1人では明るくない、かと言って闇にはなりきれない、常夜灯のじりつきに、少しずう削るよう追い詰められていく主人公の感情表現が凄く好きです。
だからこそ、ぱっと夜に灯った太陽という場違いな存在でひっくり返される展開に爽快さを感じ、詰まっていた息が出来たような誤読感を堪能させて頂きました。

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