第7言 人が死ぬ話が!すき!
さて!!
性癖発表会を! します!
はじめに言っておきますと、筆者の性癖は完全にダークサイドなので、ご了承ください。この話のタイトルからもう明らかかもですが……。
筆者、メリーバッドエンドが大の大好物です。
もう、読了後のなんとも言えないあの感覚が大好き。胸にズーンとのしかかるアレが本当に好きなんです。残る虚しさや、やるせなさが好きなのです。
と言いますのも、筆者は物語を引きずりたいタイプなんですよね。ずっとグルグル考えていたい。だから、重い物語が大好き。
どうせなら、忘れられないような傷がほしい。
なので、主人公が死んでしまう物語とかも大好物です。
生きていることにに意味はない。けれど、生きたあとに意味は生まれる。
──などという考えの持ち主なので、その人の生き方に思いを馳せたいわけです。
たくさん考えさせてくれる物語が好き、とも言えます。
そして何よりも。
登場人物のみなさんには、命を懸けて欲しい。自分の命よりも大事な何かのために、奔星のように駆ける姿が見たい。自分が死ぬことが分かっていながら、それでも先へ進む覚悟が見たい。
たった一人のために、世界のすべてを敵に回してくれ……。
そう、覚悟が見たいのです。そしてそれが悲愴なものであればあるほどいい。
身の丈に合わない重みに潰れそうになっていてほしい。脆いのがいい。
戦闘能力がめちゃくちゃ高い人の内面が脆かったりすると喜びます。強い人が、ふとした拍子に壊れてしまいそうに見えるとうれしい。
研がれた氷の刃のようであってほしい。
壊れそうな心を抱えて暗い道を歩む姿からしか得られない栄養があります。
それから孤高であってほしい。傍らに誰かがいたとしても、鎧を纏ってしまっているのが好きです。その鎧が砕け散る瞬間もこよなく愛しております。
展開の好みで言いますと、今までやってきたことすべてが自分の首を絞める展開とか大好きです。
良かれとやってきたことが、刃となって突き刺さること。いやー、おいしい。
裏切りとかも栄養価高いです。
絶望に見開かれた目も、苦しむ顔も、泣き笑いも大好き。
登場人物のみなさんにはたくさん苦しんでいただきたいですねぇえ……。虐めまくりたい。心を壊してほしいなぁー。
大事なものを失ったあと、死んだ目をする人も好き。
一番好きなのは、棄ててはいけないものを棄ててしまう人です。
これ以上何も失いたくないと、仲間を切り捨てるようなそんな人。心や、己の甘さを無理矢理に棄ててしまう人。
先程も書きましたが、氷の刃のようであれ、という話です。その脆さが愛しいですねぇ……。
関係性で言えば、殺し合う二人が最高に好きです。
互いが互いの死であれば、これ以上のものはありません。
共に生きることはできなくても、共に死ぬことはできる。そんな関係性を心の底から愛しております。
そして、相手のために自分のすべてを差し出す人が好き。命ごと差し出してほしい。
だから、自己犠牲とか大好きなのですよ。だって、究極の愛じゃん?
こんな感じで殺し合う話が大好きなわけでございます。何より、殺し合うのなら、誰も悪くないのに殺し合っていてほしいです。
絶対的な正しさなんてものはありませんし、誰かの正しさは誰かにとっての悪ですから。そこから生まれる争いや葛藤がおいしいのです。
あとはですね、間違えてほしい。
成したいことがあって、けれどそのために選んだ手段が致命的に間違っていてほしいのです。うーん、説明が難しいですね……これ。
誰かを守る為に悪になる、とか。そういう感じ。
だから、大抵成し遂げられない。だって、手段が間違っているわけですから。
ですが、それがいい。それが美しい。
叶わない願いほど美しいものはありませんからね。どれだけ手を伸ばしても、届かないから美しいのです。
残酷で美しく。
これが筆者のモットーでもあります。ただ残酷なだけではダメで、美しくなければいけないと思っております。
その儚さが、脆さが、危うさが、砕けるほどに残酷で、その破片が硝子のような輝きを持っていればいいなぁ、と。
夜の底から見上げる星や月の遠くて淡い光のような、ふと目を逸らしてしまえば見えなくなってしまうような、そんな儚さが好きなのです。
暗闇で星を見つけるような物語が好きなのです。
自創作も本当に夜の物語ばかりですね……。夜のシーン多いですし……。
なお、夜行性のため、眩しい光は苦手だったりします。
兎にも角にも、筆者はクソ重い話が好き、人が死ぬ話が好き。
なので、人が死ぬ話が好きなんでしょ??、と言われることも多いです。ですが、ここまでお付き合いいただいた方はお分かりかと思うのですが、そんな単純な話ではございません。
命を棄ててしまえるほどの覚悟を見たいがゆえにこうなってしまっているわけでして……! 断じて、ただ人が死ぬ話が好きなわけではないのです!
いやー、そんなこんなで苦しむ人すきなんですよ本当に。殺す殺さないとかで苦しんでほしいですねぇ。絶望もたくさんしていただきたいですし……。そして、罪の鎖を引きずって歩いていってほしいですね……。
心を殺したくなるほどの痛みが尊い。それに苦しむ人を、目をかっぴらいて見たいんですよ。
残酷で美しいものがとかくすきなのです。
わー、色々ペラペラとお話してしまいましたけども、意外とまだそんなに闇っぽくないですね。まだ大丈夫そうですね。うんうん。
まだまだ語りたいことはたくさんありますが、ひとまずここまで。
次回は、自創作との向き合い方について、お話しようかなあと思います。
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