穢れを焼き祓う炎の火種は、いかにして生まれたか

前章では鏡堂ひとりだったところに、天宮さんが加わってのサスペンスホラー第二章。楽しく読ませていただきました。
本シリーズでは異能力が物語のキーとなっておりますが、その能力がいかにして発現したかというところも丁寧に描写されていて、リアリティがぐっと深まっております。

そして本章では、そんな能力の生い立ちが重要となります。
現在三度ほど書き直して、どうあってもネタバレを回避できそうにありませんでしたので、これ以上は語らないことにします。
六散人様の構成の妙を、ぜひお楽しみください。


ある人物は炎を指して「清々しい、強い怒り」と評しました。
その真実がエピローグでかっちり嵌まった時、〈ほのかみ〉とはなんと強く美しいものかと胸を打たれることでしょう。

ぜひ、ご一読を。

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