その日まで

 昨日、吾輩は十一時まで起きていました。

 基本的に吾輩は十時に寝ます。でないと翌朝、時刻通りに起きれなくなってしまうので。

 しかし、十一時まで起きていました。

 昨日の八番チャンネルで放送されていた番組を思い出せば早い。


 水獄鉢に囚われましたけどね、うちの推し様。

 おい、目ん玉が口と額、口が目ん玉のとこにあるテメェよ。うちの推し様に、何言ってんだよ。うちの推し様が仰ったことは全て正しいんだ。


 それを観ていて、ああ、と気づいたことがあります。


 ずっと見守っていたけど、壊されたら自分じゃどうにもならない。そう思っていたものが壊されそう。でも、壊された方が為になる。

 なら、直そう。

 絶対に直すから、最後を見守ろう。


 そんなセリフがありました。

 壊れてもいい。俺が直すから。


 その言葉は、大切な人を壊されそうな今の吾輩に、深く響いていました。


 いずれ壊れることに変わりはない。

 例えそれが、儚すぎる終焉だったとしても、吾輩が大切に想っている人の運命だったとしても、生き抜いたことを讃えよう、と。


 彼がそれを選んだから。

 大切な人が、自分の意思で選んだ道は、見送ろう。彼を想うひとりの人間として。


 終わったときに。

 お疲れ様、頑張ったね。命を賭けてくれてありがとう。もう大丈夫だよ。幸せになって、よかったらまた、この世界においでね。

 そう言える日を、一日でも早くするために。


 向き合って逃げる。

 つらくなったら逃げる。恋しくなったら向き合う。


 大切な【人】が壊されても、

 大切な【想い】が、壊されないように。


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助けて【現実世界では誰にも理解されなかった、鬱と病みの狭間】 月兎アリス/月兎愛麗絲@後宮奇芸師 @gj55gjmd

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