第6話 ずっとそばに
「精霊との好感度を高めたソルシエールは、今までよりも深い関係になれるんだよねぇ~」(うっとりする)
「好感度を最大まで高めるためには、たくさん冒険に行くかドロップしたアイテムを贈るしかなくて。必要なアイテムがドロップするエリアは、一日に入れるチャレンジ回数が決まってる。だから、途方もない時間がかかるはず。……なんだけど」
(主人公を見つめる)
「マスターに、たくさん食べさせてもらっちゃったなぁ~」(幸せそうな顔をする)
「有償クリスタル、いくら私に注ぎ込んでくれたのぉ~?」(課金しすぎじゃないか不安になる)
「なーんて、聞くのは野暮、だよねぇ~?」(満面の笑みを浮かべる)
(主人公に抱きつく)
「マスター、ありがと~! いただいた愛情は、しっかりお返しするよぉ~!」
「だけど今はもう少し、喜びを噛みしめていいかなぁ~? マスターにつけてもらった結婚指輪、余韻に浸っておきたいの」(ちらちら手を見ながら、喜びを隠しきれない)
「えへへ~。マスターとお揃い~」
「アイロンをするときは指輪を外した方がいいかなぁ~? マスターはどう思う?」(深刻な表情になる)
(主人公は召喚のボタンをタップする)
「召喚に行くのぉ~? 初めての共同作業だねぇ~」(にやける)
「六周年記念ガチャ、百連目の結果はどうかなぁ~? 責任重大だよぉ~!」
(主人公が十連ガチャを引く)
「この光……ひょっとして……」(SSRのキャラが出る演出に期待する)
「マスター、ごめ~んっ! 新しい子、お迎えできなかったよぉ~!」(すまなそうに両手を合わせる)
「天井があったらよかったのにぃ~!」(落ち込む)
「でもさ、ピックアップじゃないのに私以外の子を三人もお迎えできているんだから、ある意味ツイてるんじゃないかな~? 普通はこんなにすり抜けないよぉ~」
「あっ。もしかして、マスターの傷口えぐっちゃったかなぁ~」(青ざめる)
「いつもの召喚とは一味違うバージョンだし、運営も入手率を上げたくないんだよぉ~。六周年でパワーアップしたフェール。そんなにお迎えしたかったのぉ~? 復刻まで気長に待ってるから、元気出してよ。マスター」(優しくなだめる)
「ほかのマスターは引けているのに、愛が足りないんじゃないかって?」
「そんなこと考えちゃうの?」(寂しそうな顔をする)
「マイページにいこっ。マスターの指で、い~っぱい触ってほしいなっ」(主人公を励まそうとする)
「ん? ショップに行くのぉ~? 特に入荷された商品はなかった気がするけど……」(不思議そうに主人公の操作を見守る)
「六周年記念福袋、我慢できていたのにぃ~! 旦那様が浪費家で困っちゃうよぉ~!」(嬉しい悲鳴)
「ずうっと旦那様のそばにいるよぉ~。言ったでしょ? 夫として愛し、敬い、慈しむことを誓うって」
自分にしか聞こえない声って、どんなバグですか? 修正されたくないので、運営に報告する気はありません! 羽間慧 @hazamakei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
拭えぬルージュ/羽間慧
★32 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
のにきちのなてら/羽間慧
★42 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます