毒殺を恐れ、社交の場を避けたい王子オーウェン。けれど兄に押し切られ、しぶしぶパーティーに参加することに。そこで彼が出会ったのは、まさかの運命の人……!? 予想を裏切る展開に、思わずクスッとしてしまう作品でした。 軽やかな語り口とユーモアが効いていて、とても読みやすい物語です。特にラストのオチは「そうきたか!」と楽しく驚かされました。一捻りある短編を求める方におすすめです!
異世界で意地悪な継母の冷たい仕打ちに苦しむ、美しい王子兄弟。十八歳を祝うパーティに出たくない弟オーウェンを、兄のオスカーは優しく宥めます。パーティの場で出会った美しい姫君を一目見て、オーウェンはダンスを申し込み……ちょっと危うい香りの漂う、お洒落で艶やかな短編。美しい異世界にふわりと迷い込んだ気分を味わえます。是非ご一読を!