驟雨の中に囚われる。またひとり。

雨の中の、出来事。
この時期よく目にする もの は、本当に
怪異と言えるものなのだろうか。

         只、そこに。

驟雨の中に閉じ込められた 彼等 は
まるで、音のない映画の如く。淡々と、
かつての日々を繰り返している。

今日も、雨が降る。

 昨日も、その前も。そしてこれからも
ずっと雨だ。雨音に紛れて呟く。それも
直ぐに掻き消されては用を成さない。

   この気持ちの出処は、一体…。

明日も明後日も多分、雨だろう。そして
未来永劫、続くのだろう。

雨の日は嫌いだ。
        でも、何故だろう?
   

 そして、目の前には又、驟雨の。