プラハを舞台にした心理戦ありバトルありファンタジーありの重厚な復讐劇!

物語の舞台はプラハ(チェコの首都)。
とある事件が原因で、主人公の大学生は権力者たちを相手どって復讐を始めます。
頭のいい主人公は権力者やその周囲に取り入り、ターゲットに近づきます。でも彼は大学生。ターゲットに近づけても学生にできる復讐なんて、たがかしれているはず。彼は一体、どうやって復讐を果たすつもりなのか――

物語の主人公って優しくて明るい正義の味方――みたいな場合が多いと、わたしは思ってます。この小説の主人公も幸せな人生を歩めていたなら、前述の主人公みたいになれたかもしれません。でも、この小説の主人公は、そうはなれませんでした。彼の過去が、それを許してくれない。彼の心は復讐のことでいっぱいです。
読んでいるうちに、なんとなく巌窟王とかハムレットを思いだしました。

復讐なんてネガティブな物語、読んでて苦しくなるのでは?

そう思われる方もいらっしゃるかも。でもね、復讐劇って面白いです。人気の「ざまあ」の原型です。復讐という大きな目標のために全てをかけて突き進む主人公のすがたに、ぞくぞくしますよ!
一度は読んでみてほしいジャンルです☆
しかも、本作はファンタジックな要素もあるので、異世界ファンタジーや現代ファンタジーとかが好きな人でも取っ付きやすいストーリー展開になってます!

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