わが子から、空模様まで、日々の日常を切り取った素敵な短歌集なんです。

「わが子」、「不条理」、「空模様」。

三つのパートに分かれた短歌集です。
特に、好きだった作品がこちら。

「冷房のきいた部屋から振りかざす狂ったアラートみたいな正義」
「救急車に道をゆずる人々がまもる秩序のなかで生きてる」

この二句。

一瞬、意味を考えてから、ああそうかと、深く納得して、ほくそ笑みました。
他にも、いい句がいっぱいです。

タイトルからして「ネガティブ讃歌」ですから。そこは、ちょっと捻くれた見方をしたい私にも、そして、たぶん、あなたにも、突き刺さる歌が必ずあると思います。

どうぞ、お読みくださいませ。

その他のおすすめレビュー

雨 杜和(あめ とわ)さんの他のおすすめレビュー1,374