あとがき
この物語をお読みくださいましてありがとうございました。
最後になって、じつは、いろいろなことがほかの物語とつながってくる、という展開でした。
https://kakuyomu.jp/works/16816700426904751796
https://kakuyomu.jp/works/16816700428592930275
https://kakuyomu.jp/works/16816927860288308656
セントローレンスという地名も
https://kakuyomu.jp/works/16817139554645669487/episodes/16817139557120357652
などに出て来ます(ここでは「セントロレンス」になっています)。
それで。
その物語とつながっている以上、やっぱり出て来るんです!
海底の主役のあの生きものが。
(6月7日のNHK『ギョギョッとサカナ★スター』で採り上げていたので、興味深く拝見しました)。
もちろん、この物語単独で読んでくださってもまったく問題はないはずです。
ほかにも本文であまりきちんと説明していないこともあります。
まず、本文には「スクーナー」の説明がありません。
紹介文に書いたとおり、スクーナーというのは二本マストの縦帆船です。
縦帆船というのは、ヨットと同じように、船の船首‐船尾方向に主な帆を張った船のことです。
本来、「スクーナー」で船の種類を表すので、「スクーナー船」という言いかたは、ヨットをわざわざ「ヨット艇」というのと同じようなものです。しかし、スクーナーという船種がそれほど知られているとは言えないので、この物語では「スクーナー船」という表現を使いました。
また、船名「パーシャンハウンド」は「ペルシャの猟犬」の意味で、サルーキ(サルキー)という犬の種類の別名です。
グレイハウンドなどと並んで高速で走ることのできる犬種だそうです。
船長の名「コリンス」は Corinth (ギリシャの都市コリントス)で、「コリンズ」Collins とは違います。
というか、それをまちがえるなんて、「ヨーロッパ人なのに、おまえら r と l の区別ができんのか!」というところですが、書いている私ができないのでしかたありません。(汗)
ところどころに出て来る「サルタン」はイスラーム圏の世俗君主の称号「スルタン」の英語読みです。
その昔(私にとってはそんなに昔とは感じられないけど)、「悲しきサルタン」という曲がありました。
マーチングも吹奏楽もまったく知らずにマーチングバンドのお話を書いている私は、スクーナーもヨットもまったくわかっていなくて。
やっぱりそんな状態で書いています。
もう少しわかっていれば、もっと具体的に描けたのにな、とは思いますけど。
猛烈な台風のなかで、フォアセイル(前のマストの後ろに展張する帆)とメインセイル(後ろのマストの後ろに展張する帆)を張っていてだいじょうぶなのか、とかも、私にはよくわからないので。
相当にむちゃな航海をしているのは確かですけど。
なお、船長が煙草を吸っていたり、ガートルードが「アヘンのほうが匂いがいい」と言ったりしていますが、、この物語は喫煙を勧めるものでも、ましてアヘン吸引を勧めるものでもありません!
この物語は、夢月七海さま主催の『同題異話・六月号 Under the Storm』に参加するために書きました。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093078443337637
「Under the Storm」というタイトルでまず思いついた物語です。お題が英語なのだから、イギリス系の人たちが出て来る物語、ということで構想しました。
すてきなタイトルをくださった夢月七海様、ありがとうございます!
それでは、またよろしくお願いします。
ちなみに、ナマコ(アカナマコ、マナマコ)は、水温が温かくなるこれからの季節は「夏眠」という状態になって、活動が不活発になるそうですよ。
清瀬 六朗
Under the Storm スクーナー船パーシャンハウンド号の航海 清瀬 六朗 @r_kiyose
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ホルン!/清瀬 六朗
★18 エッセイ・ノンフィクション 完結済 15話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます