第12話

 早瀬はやせのぞみと言うほぼ幼馴染といっても過言ではない女の子がいた。

 彼女はいわゆるお嬢様だった。

 3人でよく遊んだりして仲良かった。

 だけど、希は中学に上がる頃に引っ越して行った。


 はい、説明終了。


 そんで、俺が希を好きだって話だよな。

 う〜ん…うん?


「なぁ、玲」

「なに?」

「何故俺が希を好きだと思ったんだ?」


 俺は玲に希が好きだと言ったことはない。

 昔の記憶が少し曖昧だが、それだけは断定出来る。


「だ、だって…ゆー君、よく希ちゃんの話をよくしてたし、目で追ってたりしてたし……」


 あ〜、そうだっけ?

 でも、言われてみればそうだったな。


「そりゃな。あいつ病弱だったからちゃんと見とかないといけなかったし」

「じゃ、じゃあ!希ちゃんの話をよくしてたのは?」

「それは、あんなびっくりお嬢様、話題にならない方がおかしいだろ」

「……確かに」


 希は自分の好奇心旺盛だったからな。

 何でもすぐ行動を起こすから、大変だったな……


「じゃあ…好きじゃないってこと…?」

「え?いや、好きだぞ」

「やっぱり、そうじゃん」


 おい、何故睨む。

 俺は事実を伝えただけだぞ。


「どうして、不機嫌になるんだ?玲は希が好きじゃないのか?」

「……ん?待って、ゆー君の好きってどういう意味?」


 はて?

 どういう意味とは?


「友達としての好きだけど…?」

「は〜〜〜〜」


 すっげ〜、クソデカため息。


「ややこしいよ……」

「もしかして…異性として好きだと勘違いしちゃったか〜」

「うるさい……」


 流石に、からかいすぎたか。


「でも、そっか…つまり、今は異性として好きな人は居ないってことだよね?」

「あ〜……そうだな」


 一瞬、玲の顔が浮かんだ。

 ふむ……え?


「なに?今の間」

「ちょっと考えてただけだよ」

「ふ〜ん」

「てか、そろそろ手止めていいか?」


 そう、俺はまだ玲の頭を撫でていたのである。


「ダメ」

「え〜」

「さっき、からかった罰。降りるまでずっとね」

「はい…」


 それなら仕方ない。

 誠心誠意やらさせていただきます。


「ゆー君」

「ん?」

「覚悟しててね…?」


 いきなり、そんな事を言われて混乱した。


 覚悟しててねと言われても、なにをどう覚悟すれば良いのだろうか。

 も、もしかして、今までの報復か!?

 まずい、寒気が…


「何か勘違いしてるみたいだけど、悪い意味じゃないからね」

「あ、そう。ならいいや」


 悪い意味じゃないならいいや。


 なら、なにを覚悟するのだろう…

 ま、いずれ分かるだろう。

 知らんけど。


 と、いつのまにか地上に帰って来ていた。


「よし、玲。帰るか」

「うん!」


 こうして、二人仲良く帰路を辿るのでした。

 めでたしめでたし。


——————————————————————————————————————

あ、全然続きます。


て事で、挨拶が遅れました翔です。


一旦、一章が終わりということで、ただでさえ投稿頻度がアホほど遅いですがさらに遅くなります。

理由は、二章は毎日投稿をしたい!!


できるだけ早くしますので、どうか忘れないでください。


再開しましたら引き続きよろしゅうおたの申します。

以上、翔でした。


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幼馴染の男の娘と始まるラブコメ @shou_0106

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