A - 3
序
越後の国、二面村の烈は山で遭難した村の猟師を助けるため、掟を破り山に入る。見事、猟師を村に連れ帰ることに成功した彼女だったが、掟に従い理不尽にも村から追放される。追放された先は、佐堂島。突如として色街が栄えた謎多き島。島行きの船の中でで烈は、「咪咪(ミィミィ)」という名の中国人と出会う。咪咪は何も知らない烈に、佐堂島のことをざっくりと教え、最後に遊女をやる気がないなら島から逃げるように忠告する。上陸した二人は別々の妓楼で働くことになり、そこで別れる。烈を雇った店は彼女の名前を「リハ」と改めさせるが、その粗野な言動(特に訛りのせい)では客を取れないと判断され、ひとまず下働きとして禿の「なぎ」と一緒に行動することになる。リハはなぎと一緒に能舞台の清掃をする。その際にこっそり釘を持って帰る。夜中、寝床の壁をリハはこっそり釘で掘る。その瞬間をなぎに見られ、ごまかそうとするが、なぎもこの島から出たがっており、一転二人は協力関係に。脱出の計画を練る二人だったが、リハとなぎは客を取るために、稽古(能)をすることになる。そして同時に、一か月後に成果が上がらなければ追い出すことを告げられる。(リミットは一カ月)リハは悪戦苦闘するが、掃除の仕事中に色街一の舞姫「ソーニャ」の稽古場を見る。それをきっかけにリハは狩りで鍛えた体幹を武器に華麗な舞を習得。さらには舞ながらなら訛りが出ないことを発見し、無事に試験に合格する。リハはそのまま稽古を続けることになるが、なぎは試験に落ち追い出されることが決定する。それを聞いたリハは計画を早める。夜、二人で逃げ出すが、あえなく捕まる。新設されたばかりの奉行所に突き出されたリハは、より厳重な監視のもと奉公させられることとなる。仮面を付けたリハが舞台で葛城を舞っていた。舞の技術を高く評価され、今では彼女は、ソーニャに次ぐ人気の遊女となっていた。しかし、リハの表情は晴れない。一日中監視をつけられ、自由になれるのは舞台の上だけという毎日。おまけになぎがどうなったかは秘匿され、暗澹とする。
破
一方、咪咪は遊女として働きながら島の調査を進める。そして上杉の家に呼ばれた際に帳簿を発見し、粉飾があることを知る。
烈女(作業中) ニセ @4th_wiz_u
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。烈女(作業中)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます