四方を囲む壁は分厚い土壁。漆喰を上塗りされている。

壁の内側には警戒線が張られており、それを超えた者は捕えられる。

壁の四隅には警備の者が在中。二十四時間体制で見張っている。壁の内側にも見回りがいる。

扉は二つ。入口の大門と舞台へと続くもの。入口は二重扉で開門時間は１６時～０時まで（客閉門後も外に出れる）　舞台に繋がる扉は能の関係者のみ利用可能。

客は敷地内を自由に動き回れるが、遊女は各妓楼の中から基本出ることは許されない。

島を取り囲む海は一年を通して冷え切っており、なんの対策もせずに泳げば、すぐに低体温症に陥る。

プランA　

能のシテまでのぼりつめて、年一回の海岸線沿いで行われる能を利用し、入り江から逃げる。船はその場にあるものを利用する。

プランB

脱獄の定番、トンネルを作って逃げる。就寝時間にこっそり部屋を抜け出し、壁際の家の床下からトンネルを掘る。外に出た後は、能に使う大道具を使い簡易的なイカダを作り、

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