座席を倒す権利vs倒させない権利

　新幹線内、座席を後ろへ倒すかどうか……。
　誰もが一度は悩み、一度くらいはトラブルに巻き込まれたことがあるかもしれない。

　倒したいけど倒せない。
　ダメと言っても倒されたなど……誰が悪いでもなく、それでも悪者を作るとすれば、やはりシステムが悪い……。
　座席を購入した場合、倒す権利は購入者にあるべきだけど、座席を購入したことで膝の上のスペースは誰にも侵害されない購入特典な気もする……。
　座席を倒されたことで膝上の空間が侵害されることは、購入した分を満足に使えていないのではないか……。矛盾が生じてしまう。
　なら、倒したい人は別料金にしてしまえばいい――倒すなら数百円。
　これくらい、安い買い物だろう？