ドッペルゲンガー

　高校2年の笠村ガイハは退屈していた。
　何か具体的な不満があるわけではないが、満足しているわけでもない。そんな自分に嫌悪感を抱きつつも日々を悶々と溶かしていっていた。
　そんなある日、彼の教室にスレッジハンマーを振り回す少女と、都市伝説『八尺様』が飛び込んできた。

　初めて出会う非日常に魅了されたガイハは後先考えずにその少女について行くことを決める。
　そして、なぜかガイハは少女の彼氏になることを条件に少女の属する組織、『クリーピーパスタ』の一員となるのだった。