宿す炎で守りたいもの

アフター•C=ジャスティア。とあるトレジャーハンターは、手にしたその本を我慢できずに開いた。

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主人公スルトは、霊魔と呼ばれる魔物の群れに父親と共に囲まれてしまう。

しかし父親は決して臆することなく自らを巨大な人の狼の姿へと変え、圧倒的な力を以て消滅させた。

霊臓、ソウルハート。

悠久の時を経て託されてきた力というそれを、スルトも発現させるのだが。

視界を染め上げるほどの荒々しい炎で霊魔を焼き尽くす様を見て恐怖を覚える。

「それはお前が優しい心の持ち主だからだ」

『霊臓』は使い方次第で人を守ることも殺すこともできる。

だからこそ父親の「人を助ける男になれ」という言葉に導かれ、彼はフェンリル騎士団入学を目指す…!

入団試験の当日。山のように大きな巨人の群れが自身を陛下と呼ぶ夢を見る。

彼の正体とは、そして『霊臓』がもたらす未来とは!

重厚なるダークファンタジー、始まります!

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