『泥華満来──モブに転生したので作品をグチャグチャにしてでも死の運命が決まってる推しを救う話』は、転生ものにありがちなテンプレートを巧みに覆しながら、主人公サイクが運命に果敢に立ち向かう姿に深く引き込まれます。特にジルとの出会いとその複雑な心情、サイクの揺るぎない決意には胸が熱くなります。まるで人生をやり直すチャンスを与えられたかのように、サイクがジルを守るために走り続ける姿には、どこか純粋な不器用さを感じます。運命を変えようとする彼の行動は、一つ一つが積み重なり、読み進めるうちにその重みがじんわりと伝わってきます。オルレールとの友情や仲間との絆の大切さも物語に深みを加えています。
読み進めるにつれ、運命とどう向き合うかというテーマが一層際立ち、思わず目が離せなくなります。サイクとジル、二人の関係性がどのような結末を迎えるのか、期待が高まります。
「好きなキャラクター」、それは必ずしもメインキャラクターとは限らない──
不慮の事故から異世界に転生した児島守は、そこが自分が愛してやまない作品「レクイエムオブアストレイ」の世界だと気付く。
守が同作に傾倒する理由は作中のとあるキャラにあった。
原作中では最終決戦前に悪として成敗される推し──守は作中の端役として原作ストーリーに介入し、推しを救うことを決意する。
推しのキャラクターを救うためだけに全てをかける主人公の姿に共感します。
また戦闘描写も素晴らしく、息を呑むような場面の連続に思わず力が入ります。
絶対に推しを救ってほしい!
守と推しの未来はいかに!?
ぜひその目で確かめてください。