信じていた神を捨てた。信じられる神は何処に?

ある日、少年は夢を見た。
巨人たちに崇められ、陛下と呼ばれる夢。待っていた、と。
『我ら一族は、陛下に絶対の忠誠を誓います』
少年は否定する。それは自分ではないと。しかし巨人は言う。
『四千年前より存じております。尊き陛下の御名、忘れるはずがございません』
少年は目が覚めた時、そのすべてを忘れていた―――。

主人公スルトはフェンリル王立騎士団に入団するため、試験を受けていた。結果はもちろん入団を認められる。彼には譲れないたったひとつの信念があった。それは、
『テミスの使徒であり、テミスの剣として王国の敵を打ち砕く使命を持って生まれた』
という、妄信じみた思想。その台詞は作中序盤によく彼が口にするのですが、この信仰心が後にあんな大惨事を招くとは、主人公も読者も想像していなかったはず····。

この物語はテンプレを排除し、新たな試みで練られた、作者さま渾身の作品となっており、分類的にはダークファンタジーとのこと。確かに、これはダークファンタジーであり、仲間との絆もあり、なによりも主人公が苦悩しまくる成長物語。

純粋にファンタジーを楽しみたい方はぜひこの作品に触れてみると良いでしょう。

中盤から出会う新たな仲間も超魅力的✨で、バランスがすごく良い。仲間と出会い、主人公がどのように変化していくか、この辺りも楽しみな作品です。もちろん、バトルの描写も素晴らしく、読んでいてハラハラすること間違いなし!

プロローグが鍵になる気がするので、こちらもお見逃しなく(*'ω'*)b

オススメの作品です♪

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