物語を傳え巡る交易を、 以て祝と成す。

 只々、その美しさに感動する。
美しい田園風景。麦の穂が柔らかな風に
揺れる。長閑な畔と草の匂い。
一転、凍える雪原、緋々と燃え盛る焔、
漆黒の天に流れる満点の天の川。
 この物語は、可憐にして儚い、けれども
悠久を流れる風景を見せてくれる。
 『物語』そして『祝』。様々な土地を
巡る謎めいた旅は、何を齎すのか。

きっと、佳きものに違いない。

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