小学生キャラの切れ味に感服

主人公のキャラが鋭いコメディ・ライトノベルです。

女の子をかわいらしく書くの、お上手な作家さんです。
「小学生なのに、心の底から信楽焼が好き」というギャップの強い設定で、主人公の突っ込みどころに巻き込みながら、読者へ信楽焼の興味を蓄積していく様は、よく出来た読切漫画のようです。

実は「大人からみた傍観的な小学生」ではなく「小学生が思う主観的な小学生」を書くには、天性と訓練が必要です。
ふだん大人向けに書いている著者が、対象年齢を限られた途端、一転して小学生を演じられることに「職人芸だなぁ」と感服せざるを得ません。

お化けさんたちも、化かし合うのではなくご利益を招き合い！
信楽焼き、顔つき一つ一つ違うらしいですよ？
すっごい顔つきのを見つけてしまったら……！！
ほっこりしてしまいますね！