水と土に染みついた歴史の叫び、そこから咲いた切なくも美しい戦慄。

大河のように流れながら、土に染み入り、積み重ねられたその歴史。
そこからかすかに立ちのぼる声をとらえて、250年のながい時を超えた悲恋という形で描きだした物語です。
舞台となる土地のうえに立って、川のせせらぎに耳をすましているような、そんな気分にさせてくれます……。

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