250年の時を経て

結音(Yuine)

プロローグ

 プロローグ


 木曽三川きそさんせん公園は、小学校の社会科見学で訪れる場所として、地元の子ならきっと、誰もが訪れたことがあるだろう。

 輪中わじゅうの人々の暮らしと知恵、そして、治水ちすい工事の歴史を学び、

 公園で遊んで帰っていく。


 大きくなってから訪れると、また違った見方ができるのかもしれない。

 これは、そんな大きくなってから友人と共にこの地を訪れた時の話。

 十年前、

 千本松原せんぼんまつばらでおきた不思議な話。

 もしかしたら、まだ どこかでくすぶっているかもしれない 成就されない想いの話。










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