その想いは、時を超え得るか

未知の病原体による最愛の母の死、共同研究者の裏切り、父の自殺未遂に、自らに迫る命のタイムリミット。

正に泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったりといった悲惨な状態で物語の幕は上がる。

頼みの綱は、意識のみを過去へと飛ばす転移装置。けれどもまだ試作段階であり、不安要素に満ち満ちていた。

勝負は一度きり。失敗すれば次はない片道切符。それでも、主人公は迷うことなく一世一代のこの大勝負に打って出た──まさか、まさかの思いがけないイレギュラーに見舞われるなど、この時の彼は知る由もない。

主人公の願いは、果たして成就するのか。そして時を超えた旅路の果てに、何が待ち受けているのだろうか。今後の展開にも目が離せない。

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