概要
それは決して、間違ってないんじゃないかなと。
努力して、稼いで、実力によって勝ち取る。そうやって叶う夢は本当に最高だろう。
でも、それ以外にもあっていいんじゃないだろうか。
【KAC2024参加作品②:住宅の内見】
でも、それ以外にもあっていいんじゃないだろうか。
【KAC2024参加作品②:住宅の内見】
藤咲が泣いて喜ぶ…だけでなく、創作意欲がもりもりアップします💪
限定ノートは裏話や設定、SSを予定!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ささやかな希望の実現を、喜んでくれる赤の他人がいること
子供が漠然とした大人への憧れやイメージを持つ。好きな仕事に就く、外食をする、買い物をする、家族を持つ、住居を持つ……子供は大人(親)の決定に従って我慢を強いられるが、大人になれば自分で全部好きに決められるんだろう。そんなイメージは、現実の大人が労働により賃金を得て、その金銭的な制約の中で生きていることを、子供がまだ上手く理解できないことに由来する。実際に大人になってみると、夢想していたほどの自由はないことに気付く。
そんな子供の頃のありふれた、一種の誤解ないし「夢」を、主人公と読み手に喚起させるところから本作は始まる。
主人公は不動産屋と物件を回って内覧を続けてゆく。不動産屋の担当…続きを読む