白い貌の呪い師

〝熊〟を意味する名を与えらた青年・マトは、狩りが得意な部族の戦士だった。ある日マトは、奇妙なバッファロー（アメリカバイソン）の群れと遭遇する。その群れのバッファローは恐ろしいほどに凶暴で、何をされても決して死なないという不死性を有していた。狩られる筈の存在だったバッファローが、人間を狩る側に回る。やがてマトの住む集落にもバッファローの群れが襲来し、全てを破壊し尽くして行った──。
　故郷の村を滅ぼされたマトが協力を仰いだのは、部族から忌み嫌われている〈白い貌の呪い師〉ツァメラだった。
　狩人と呪術師は手を組み、不死身のバッファローの群れとの対決に臨む──！

・『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』参加作品

・第１回お題「書き出しが『○○には三分以内…続きを読む