不器用な姉弟は傷を舐め合う、舐め合う舌はちょっとざらつく

とあるところに、高校生の姉弟がいた。
姉の柊和（ひより）は美人で聡明、弟の護（まもる）は優しく献身的。
高校生という身でありながら二人暮らしの姉弟は、お互いを支え合って日々を生きてきた。

そんな姉弟にも仄暗い過去があり、今でもその痕跡は二人に刻まれている。
柊和は体に傷を、護は心に傷を、それぞれ違う形で。

それでも二人は、明るく楽しく生きてきた。
なぜなら、大切な姉弟がいたから。

少しだけ閉鎖的だった日常は、生徒会をきっかけに変化をむかえる。
新しい出会いと日常の中で、今まで眠っていた二人の過去に光が射し込むことになる。

顔と心に傷として刻まれた過去と、新たなる生徒会での学生生活を描いた話。

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