概要
ただ、演じるだけだった。そうして、空っぽになった。
砂抜きで塩水に浸けられている浅蜊(あさり)たちは、数珠玉の実の色に似ている。
子供の頃、数珠玉の実の中身を穿り出すのが好きだった。
出てきた中身は愛おしかったが、外殻は祖母に渡していた。
これでアクセサリーを作るかと聞かれたが、断った。
――空っぽになるのは、あっけなかった。
**身も蓋もないあらすじ**
男子大学生が浅蜊の砂抜きをぼんやりと眺めてたまにスマホいじってタバコを吸おうとしたらライターのガスがなくて味噌汁を作ろうとしているのに味噌もなくて買い物に出かける話です。
子供の頃、数珠玉の実の中身を穿り出すのが好きだった。
出てきた中身は愛おしかったが、外殻は祖母に渡していた。
これでアクセサリーを作るかと聞かれたが、断った。
――空っぽになるのは、あっけなかった。
**身も蓋もないあらすじ**
男子大学生が浅蜊の砂抜きをぼんやりと眺めてたまにスマホいじってタバコを吸おうとしたらライターのガスがなくて味噌汁を作ろうとしているのに味噌もなくて買い物に出かける話です。
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