口もきけず、人に似せられただけのモノ。それに、人の情念がめばえたら。人の勝手な行いでそれが燃えあがり、業火となったとき起こるのは……。ヒトよりも、ヒトカタの方がおそろしいのかも知れません。
途中から徐々に不穏な空気になり、終わりに向かって膨れていく恐怖。行間に想像をめぐらせ、静かな恐怖心を煽る、素晴らしい作品です!
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