これは文学である(迫真

そういう権威とか格式とか全然判らない人間が↑の一言紹介みたいなことを言うのもどうかとは思うけれども。

とにかく、TENGAの文学、文芸である、と力強く言いたい。

使用したことが有る身の者として、ド直球に下ネタだなあと久々原先生のポストでまず爆笑し、あらすじでも爆笑。

そして、本文中の初恋の件で腹筋が死んだ。

文体そのものは真摯で真っ当だし、若干TENGAがもたらす快楽に依存していたような節がある主人公には共感できるところがあったが、どうしてもTENGAの文字が絡むと笑ってしまう。
私の笑いの沸点の低さ加減を思い知らされた。

更に言うと、花を活けるという表現についてその発想は無かったし、花という言葉がもつその意味とTENGAに花を活けるという行為について考えるとグッとくるところがある。

大変に癖の強い題材ではあるが、この短編はまごう事なく文学だと言いたい。

その他のおすすめレビュー

坂樋 戸伊(さかつうといさ)さんの他のおすすめレビュー91