冒頭から惹き込まれる、作り込まれた世界観

まず作者様の他の御作品を読まれている方なら、このSF映画のような始まりにとても驚くことでしょう。
どの御作品も世界観の作り込みが細かく丁寧で、作者様の秀麗な言葉選びで紡がれる文章からは、登場人物達の生きる世界がありありと思い描くことができます。

荒廃した惑星ペンタスを、人助けのためバイクで旅する紅蓮と凛の兄弟。でもこの二人は本当の兄弟ではなく、凛も何やら秘密を抱えています。
そしてこの世界『パラサイト・オーガ』という、未知の寄生虫に寄生された人間が登場するのですが……寄生された彼等は人間とは呼べないような様相へと変化し、人間を襲う怪物に成ってしまいます。

そんな中、凛と謎めいた背景を持つ少女藍は出会います。
冒頭から惹き込まれる世界観に、これからの物語がどうなっていくのか、とても気になる御作品です。