「時代小説」と「SF」好きな人にお勧めしたい「和風異世界ファンタジー」

異世界ファンタジーというと「陽気」で「西洋もの」一色ですが、このお話はそれと一線を画す「硬派」な小説です。ただ、ファンタジーというよりはSFや時代小説に読み味が近いので、SFや時代小説が好きな人に読んで欲しい小説です。

物語の器となる地理的な条件は、今の世界とほぼ同じなのですが、そこに注がれている物語に色々な工夫が詰まっています。特に「美騎爾(ビキニ)」アーマーの設定と描写が秀逸で、ほんと有無も言わさぬ何かがあります。

ストーリーは先程言った通り「硬派」なもので、読み味は漆器のごとく、読み進めれば読み進めるほど重厚さを増していく物語です。だから、ラノベが好きな人はちょっと苦手な小説だと思いますが、古き良き一般文芸が好きな人には是非お勧め! 地の文からくる重厚感が本当に心地よいファンタジー小説です。

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