アカデミー賞死体賞。って、なんだそりゃ?

テレビや映画に誰かの死体が登場した場合、その死体を演じている役者さんのことをどう思いますか?

別にどうも思わない? そうですよね。元々重要な役だったのならともかく、ほぼ死体でのシーンしかないのなら、そこまで深く注目することもないでしょう。

ですが考えても見てください。
例えばミステリーで、例えばホラーで、最初に死体が出てきたら、そこで一気に空気が変わるのです。それまであった日常が崩れ、物語が動き始めるのです。

それを演じる役者も、ただ寝転がっていればいいというわけではありません。
いかにして死の怖さを伝えるか。驚愕の表情をすべき? それとも、何が起きたかわからないまま死んだなら、あえての無表情?
研究はつきません。

そんな役者さんの頑張りが世の中に認められたのか、なんとあのアカデミー賞でもついに死体賞が設立されたのです。

本作は、そんな栄えある賞にノミネートされた一人の俳優の、そこに至るまでの軌跡。
彼はどのようにして死体役俳優という変わった道へと進んだのか。

死体役に限らず、演劇そのものに興味がある人にもオススメです。

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