オカルトが奏でる、青春の四重奏

記憶を喪った少年ユウ、車椅子の少女いずみ、魔女・女神の異名を持つ紅葉と青葉の姉妹の4人が織り成す青春物語──オカルトを添えて。

キャラクター1人1人がそれぞれ強い個性を持っており、被ることなく見事に調和しているのが魅力的。クールビューティーといった外見の青葉が実は……と言ったように、何かしらギャップがあるので、それもまた物語に彩りを添えてくれる。

勿論オカルト要素があるので、当然普通の青春物語ではなく、要所要所にホラー描写がちりばめられていたり。

個人的に印象に残っているのは、血塗れの女性の幽霊の記憶の一端をユウが垣間見るシーン。その後の展開も含め、恐ろしさと虚しさ、そして何とも言えない切なさに苛まれる。

オカルトが奏でる青春の四重奏。是非とも、ご堪能頂きたい。

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