地球サイズの死にゲーを“生きた”者　～VRMMO制度の世界を淡々と生きる男～

　“食糧枯渇”の危機を迎えた時代。
　各国政府は消費を分散すべく、VRMMO制度による仮想世界への移住を推進。
　HARUTO(ハルト)と名乗るその男も、現実を捨てて仮想世界のゲームプレイヤーとなる事を選んだ一人に過ぎない。
　
　今回、彼がプレイするのは“クレプスクルム・モナルカ”。
　地球と等倍、かつ、いわゆる“死にゲー”と呼ばれる高難度の世界を自由に冒険して力を蓄え、世界の支配者“黄昏の君主”の打倒を目指すゲームである。
　見事、それを果たしたプレイヤーには、クレプスクルム・モナルカの世界を意のままに支配する権利が与えられる。