影様萌え。異論は認めるが譲らない。それはともかく艶めく匂わせが絶妙です

影様萌えです。

なので本レビューでも影様について語り倒したいのですが、影様は存在そのものが重大なネタバレになってしまう御方。
いかにネタバレチェックを付けているとはいえ、いきなり語ってしまうのは憚られる……

というわけで以下しばらく、ネタバレ隠し改行を兼ねた「普通のレビュー」を書きます。





本作、まず目を惹くのはタイトルでしょう。
「魔女で娼婦な男爵夫人」
魔女で娼婦。このワードだけで既に艶めいた空気が漂ってます。タイトル・キャッチコピー命のWeb小説として強すぎる。

そしてタイトルに惹かれてクリックすれば、あらすじ欄で明かされる設定がまた強い。
「肌触れ合った相手から、情報を抜き取る魔術を行使する」
タイトルで予感された濃密な艶が、さらにブーストされています。
どんな淫靡な世界が繰り広げられるのか、いやがうえにも期待が高まります。

とはいえここはカクヨムなので、レーティングに引っかかるような濃密官能描写はありません。
ありませんが、高級娼婦たる主人公が日頃「何を」しているのか、うかがわせる会話や描写は随所にたっぷり配されています。
直接描かずに想像させる匙加減、実に絶妙だと思います。

濃密なる「匂わせ」の妙、味わいたい方はぜひどうぞ!





以上「普通のレビュー」でした。



十分改行をとったところで、あらためて影様について語ります。

影様。
それは作中に登場する、とある人物の「影武者」です。

しかしてその正体は、本体人物の双子の弟。
かつ、完全武装の兵士をも一瞬にして土塊と化す強烈な魔術の使い手。
本体の影として汚れ仕事を一手に引き受け、「魔女」たる主人公とも近しいものの、妖艶な美女に迫られても動じない高潔な人物。

……正直設定濃すぎませんか(褒め言葉)
貴人の影武者にして、最強クラスの魔術の使い手。これだけで中二的異能バトル物語の主役張れる気がしますね。

そして、主人公と長年の付き合いがあるという設定から、おそらく年の頃は中年以上と思われます。
いやー最高ですね、影で最強魔術を操るイケオジ様、あるいはイケ爺様。
本体たる御方との関係性も気になります。互いの境遇についていろいろ思う所もおありでしょう。自分について、本体の御方について、主人公たちについて、どう思いどう関わってくるのか……とても楽しみです。


本作、現時点で2章序盤まで進行しています。
2章ではいまのところ影様は出てきていませんが、きっとそのうちにまた登場してくださるでしょう。
いやー最高ですね、影で最強魔術を操るイケオジ様、あるいはイケ爺様(二度目)
再登場を楽しみに、今後を追っていこうと思います!!

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