徐々にしのび寄る不安と真の目的に気付いた時、人間の本当の怖さを知る

初めはよくある過疎が進む田舎の村に引っ越してきた若者、宍戸の日常が描かれる。
親切で村の人たちにも馴染み、電子機器の扱いが得意で村人のパソコンの相談を受け感謝される宍戸は、村おこしにも協力し閉鎖的な村の中で自分の居場所を作ってゆく。

そんな平和な日常の中に、ほんの少しだけ影が見え隠れする。
最初は小さな嫌がらせ、そしてそれがだんだんとエスカレートしてゆき………

物語の進行と共に、村の祭りと生贄の儀、徐々にこののどかな村に隠された『異常』さがあらわになってゆく。

そして起こる事件。
本当の被害者は誰?

最後まで読んだ人だけが『トロイの木馬』の本当の意味に気付く。

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