繰り返し表れるテーマがその度に表情を変えながら、真摯にメッセージ訴えかけてきました。とても心に響く物語でした。
哲学を身近に感じてもらえるような物語を目指しています。
愛される小説、というのは読者との共感性が高い。 にも関わらず、この柊圭介という作家はいつも、ごく一般的な日本人が共感するのにはちょっとハードルが高いところを舞台に選ぶ。それは19世紀のフランス…続きを読む
パリに住むアラブ系移民二世の少年、カリムが主人公です。彼にはピアノの才能があり、音楽院に通うことに両親が深い理解を示しています。しかし世界情勢が不安定ということもあり、アラブ系の人々の肩身は狭い…続きを読む
オレンジ色に光るエッフェル塔。煌びやかな街並みに相反して、ピアノ科に通うカリムの心は暗く沈んでいく。家庭環境、思い込みからくる引け目、そして追い討ちをかける出来事。全てを手放そうとした時、…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(550文字)
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