ウイスキーの香り漂う良質な外国文学のような

第2章の序盤までしか拝読していませんが、あまりに面白くてぜひレビューを、と言う衝動に負けてしまいました。

個人的に外国のミステリーを読むのが好きで、その完成度の高いプロットと文章全体から香るウイスキーのような高貴さに惹かれています。
それをまさかカクヨム様の中で拝読できるなんて、驚きと共に幸せを感じます。

スラム出身の刑事がとある事件の謎に迫りますが、硬質で乾いた空気感なのにスルスルと読み進められるのは、作者様の高い表現力によるものです。
しかも近未来の光と闇の雰囲気も同居させているのも凄い……

また登場人物の個性や息遣いもしっかりと描かれており、なぜこの程度の評価?と不思議になるくらいレベルの高い作品だと感じています。