赤子聖獣の世話を命じられた貧乏令嬢、若き王と、国を揺るがす恋に落ちる!

 青年ジェスロッドは、朴念仁ながら剣に秀でたローゲンブルグ王国の若き王。

 王族に課せられし、〝数十年に一度訪れる邪神を聖獣と協力し封じる〟という大役を見事果たすが、聖獣・ユウェルリースが力を使い果たし、赤ん坊の姿になってしまう。想定外の事態にジェスロッドは、慌ててユウェルリースのお世話係を募集する事に。然し、邪神封印の役目を果たすまで結婚はしないと公言していたジェスロッドのこの行動は、王妃の座を狙う令嬢達を焚き付けると同義だった。

 応募者が殺到した結果採用されたのは、王妃を目指す高位貴族の令嬢達と、高い給金目当てに応募した貧乏令嬢のソティア。その長身から〝かかし令嬢〟と蔑まれていたソティアだが、実家できょうだいの面倒を見る内に培った経験で、ユウェルリースのお世話係を何とかこなしていく。

 その真摯な仕事振りからジェスロッドの目に留まるソティアは、ジェスロッドと親しくなっていくが……。さて高位の令嬢達はどう出るか。そして邪神封印の裏で、ジェスロッドを陥れようとする者が動き出す。

 朴念仁と称されるジェスロッドですが、武人然としてカッコいい! 少女漫画のイケメンのような爽やか王子様タイプではありませんが、男らしいイケメンが好きなら要チェックだ!

 貧乏から脱する為にやって来たソティアが、ひょんな事で出会ったジェスロッドへ芽生えた恋は叶うのか。ジェスロッドを狙う陰謀の行く末は? 王道ド真ん中のシンデレラストーリーを、ご照覧あれ!

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