思い出は宝石のように輝いて、砂上の楼閣のように脆く儚い。そして君が歌い、世界は色付く。

　謎の侵略者に追い詰められた人類。残された時間は、わずか三日となります。
　路地裏で蹲る男がいました。名は「紅蓮の軌跡」ウッドレイ。白髪は伸び切り、纏う服はボロボロ。一見して浮浪者です。彼はかつて、人類の救世主といわれた戦士でした。そんな彼に悲劇が襲います。恋人リーメイを侵略者に惨殺されてしまうのです。失意のウッドレイは抜け殻のように蹲ります。
　その時でした。透きとおる青髪の少女が彼のもとを駆け抜けます。さあ、奇跡の幕開けです……
　交錯する軌跡！　終末のボーイミーツガール！
　素敵な物語をありがとうございました。
（メモ、短編26）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（154文字）

普段ガンギマリ系主人公のダークファンタジーを書かれている方なので、ボーイミーツガール！どんなかんじなんだろうと思いながら拝見しました。

しっかりボーイミーツガールしつつ、作者さんの色が出ている素敵な小説でした。
この方みたいに、自分の色がはっきり出せるようなもの書きになりたいものです。
これからも応援しております！

滅びを待つだけの荒廃した灰色の世界。
そこで燻る灰髪の男と赤い宝石。
一瞬 視野を過る 青髪の少女。

ボーイミーツガール。

二人の必然の出逢い。
終章の赤と青が鮮やかで いつまでも心に残ります。

疲弊して心壊れた戦士が、1人の女の子と出会ってまた前を向く、見事なボーイミーツガール。短い中に終焉世界の世界観がキッチリ詰まっていて、それぞれの葛藤が胸を突きました！

敵が人間の言葉をカタコト使ってくるところが妙にリアルで好きです！

この物語は３話で短いですが、内容が凝縮されており、とても読みやすいのに内容が分かりやすい作品でした。

主人公の弱さにも意味があり、伏線を探しにもう一度読み直したくなる作品だと思います。

面白い作品なので、宜しけれ読んでみてください。

絶望の世界で出会った二人

でもきっとこの先に
希望があるはず

あまりにもハードな世界でのボーイミーツガール。
一万字以内で二人の背景や世界観が十二分に伝わってきます。
H.I.Sの設定もとても自分好みです。
物語のその後が気になりますがそれは野暮というもの。
とりとめのない文になってしまいましたが、何だか感想を書かずにはいられませんでした。
ありがとうございました。