透き通るほど透明で純白の世界

この作品のイメージは、真っ白な世界。
まだ誰も足を踏み入れていない、一面の銀世界。
ひんやりとして透明で、澄み切ったどこか寂し気な空気。

「あなたは人を殺す可能性がある」
それが母親から主人公に掛けられた言葉。
どすぐろい赤をイメージさせるこの言葉すら、真っ白な雪に覆われている、そんな印象を受ける作品です。

美しい儚げな雰囲気に、こちらまで清浄な空気に包まれた気分になります。
あらすじの最後の一行が、どんな風に生きて来るのか楽しみです。