感動しました! 愛に生きた賢妃に栄光あれ!

プリマドンナ。一番のバレリーナの事じゃないですよ!
これは、15世紀、中世イタリアの史実をもとにしたお話です。

プリマドンナ・デルモンド。
それがどういう意味なのかは、作中で語られますが、納得! です。

物語は、イタリアの小国の王女(侯爵令嬢と言ったほうが良いのか)である少女が、ドキドキの恋をしている場面からはじまります。

文章は少々かたいですし、イタリア中世の描写が生き生きとされているので、普段歴史物を読まない読者は、はじめ、とっつきにくさを覚えるかもしれません。

でも、描かれているのは、愛。
そして、賢い女性が、一国の舵取りを、愛する夫とともに担い、やがてイタリア中に、その賢さ、人徳で、名前を知られるようになる───。

サクセスストーリーです!

やがて、乱世の荒波、戦の足音が、主人公を襲います。
しかし!
主人公は、女性ながらも、人徳と、勇気で、立ち向かっていきます。(戦にでるわけではないけれど)

読んでいて、とてもハラハラします。
恋愛、夫婦のすれちがい、◯◯が病気だ。国はどうなるのか。
そして物語のクライマックスには、手に汗を握りますよ。

ぜひ、最後まで読んでいただきたいなあ。
私は、感動しましたよ。

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