第5話:事件のその後
そして、目を覚ました時に兄2人が心配そうな顔をしてコチラを見ていた。
『セス! 大丈夫か!?』
『セス!!』
私は気づけば自室のベットで横になっていた。そして、周りを見れば父や母、使用人達も心配そうに私を見ているのだ。
『セスちゃん本当に心配したのよ』
『セレス……本当に大丈夫なのか?』
と、父や母達も私を心配そうに覗いていた。
『うん……大丈夫』
『そう……』
母は、やはり心配そうにしている。今回のことは、兄2人がやってのけ私は怖さのあまり気絶したということになっている。
ただ、父は少し怪しがってはいた。
そんなこともあり今では私にいろんな意味で引っ付いている2人だが、そろそろ学園に入らなければならない歳だが大丈夫なのかと心配になる。
この国では、14歳から学園に行くことになっており、魔法科、騎士科、普通科という3つの科目がある。それもクラスがS〜D組まであり、2人は
この学園は創設1500年は余裕で超えるだろう。そのくらいは歴史が長い。もちろん、過去の私も学園の卒業生だ。
そして、よりにもよってその学園長をしているのが私の事を唯一知っているであろうノイギータ・ガルトリ・ア・サトロンなのである。
ただ、兄2人が学園に行く少し前に私は第三王子との顔合わせがある。多分だが、婚約の為だろう。現在の有力候補として私が上がっている。私が押されている理由が先代国王の影響だろう。
先代国王の母親はルトランド家の出身らしく、ルトランド家に娘が産まれた場合、その子を欲しがっていたらしい。現国王の時の婚約者にも出されていたが、その時には国王に婚約者がおり諦めたという噂がある。そして、その子も結婚願望がなく侯爵自身が国王に諦めさせたらしい。
だから、今回がとても良いタイミングなのだ。
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