第7話:ある王子との出会い

そして、王城を歩いている時……歴代の国王達の肖像画があった。そこにいた1人の青年はある国王の肖像画を見ていた。


『おや、ジェーニオ王子。お久しぶりです。学園は良いのですか?』

『お久しぶりです候爵。えぇ、今日は久しぶりに帰ってきまして』


 そう答える彼は、現国王の第1子。第一王子ジェーニオ王子。

 現王妃の綺麗な黒髪に王位継承権の証である碧眼を持っている。そして、200年前にいた賢王と同じ容姿をしているのだ。


『候爵、後ろにいるのは娘さんですか?』

『はい』

『初めまして、令嬢。私は現国王第1子、ジェーニオ・マウバ・ル・ガリエルと申します。御名前を聞いても?』

『……お初にお目にかかります。ジェーニオ王子。私は、ルトランド候爵第3子、セラス・エヴィ・ルトランドと申します』

『セラス嬢。綺麗な名前ですね』

『……ありがとうございます。殿下のことも色々承っております』

『はは、コレは凄いご令嬢ですね。候爵』

『自慢の娘ですから』


 そういう父の顔はとても嬉しそうだ。


『それにしても、殿下。どうして殿下は此処に?』

『……現在、学園で歴史をしていたところなんですが、賢王のところに来ましたので帰ってきたついでに此処に来たんです』

『なるほど、確か……2年のうちに国の歴史は終わりますからね』

『はい、2000年弱も続いているので本当に大変ですよ』

『そうですね。私達よりも殿下の方が大変ですからね』

『はい……ただ、知っておかないといけませんから』

『そうですね。それでは、我々はコレで』

『はい。それではまた……』


 それから私たちは王城を後にした。

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