概要
それは恋ではなく、まるで家族のような。
俺は雨森音也という。母は雨森侑。母子家庭だ。県営団地に住んでいる。隣には朝凪家という、これまた母子家庭の親子が住んでいる。そしてその母、朝凪美月とウチの母親は、中学校からの腐れ縁で、幼なじみだ。美月の娘である陽依とは同い年で、だからこそ、俺たちは兄妹のように過ごしてきた。でもある日から、陽依とは話せなくなった。なぜかって?想像してみてくれよ。思春期の男女が一緒にいて、血縁関係もないんだ。そんなの、周りが囃し立てるに決まってるだろ?うんざりするよな。恋愛文化なんて、クソくだらない金儲けの道具に過ぎないのに。
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