まほろばの終わりに、聖女はふたつの夢をみる

貧民街に住む少女クーと貴族の少年マティアスは淡く幼い恋心を育む関係だった。
五十年ぶりに「聖女」が選ばれる特別な日。マティアスがクーと交わした大切な約束を破ったことから、二人の運命が大きく狂い出す。

偶然の事故が重なり、本来なら高貴な令嬢しかなれないはずの聖女に選ばれてしまうクー。
望まれないまま聖女、そして王太子の婚約者になり、陰湿な嫌がらせを受けながら謀略に巻き込まれていく。
その頃マティアスは、どうにかクーを守ろうと動きはじめるのだが……。

そしてある日、クーは奇妙な夢をみるようになるのだった。

※なろうからの転載です。後半に朝チュン描写あり。