第3話・ホームレスおじさん
人は誰しも行動、思考するにおいては「基盤」というものがある。
その多くは家庭生活をする中で身につけたものだ。
私は今までたくさんの「賢者」たちに出会ってきた。
健康に詳しかったり、コーチングを極めていたり。
それこそ悟りを開いた智者(物事の本質を見極めた人)みたいな人物もいた。
大阪の某所で出会った手相占いのおじさんが思い出深い。
見た目がどう見てもホームレスのおじさん。
服装はお世辞にもキレイとは言い難い。
大阪の整体師の知人から名物おじさんの噂を聞いて
実際にホームレスおじさんの元に足を運んで
手相をみてもらったことがあった。
おじさんに初めて会ったのだが
僕はおじさんに別人と間違えられた。
おそらくこのおじさんを当てにした人は過去何人もいたんだろう。
ホームレスおじさんは僕からすると初対面の人なのに
僕の本質をズバリ言い当ててしまった。
仲良くなるべき人間は「自分の本当のゴールにふさわしい人を選べ」
「電車や地下鉄の電磁波に気をつけろ」という話をしてもらった。
後年、それが痛いほどわかる出来事があっただけに
スマホで録音していなかったことに後悔した。
もっとも電車のうるさい高架下での話だったので
録音しても無駄骨に終わっただろうが。
それにしてもこのおじさんは
一見汚いホームレスのなりをしてるが
その正体は賢者でないだろうか??
「現実世界」が箸にも棒にもかからぬ、
くだらぬものでしかないものだと悟ったから、
俗世から離れたホンモノの智者ではあるまいな??
本当は大人物なのであろうが
本質を知るものだから世間に詰められないよう
汚い姿をわざわざして自らをカモフラージュしているー
どうみてもそのようにしか思えぬ。
電磁波の話については、後年に東京の満員電車で
車中にいるとかなり苦しいと思うようになった。
大阪で手相を見てもらって、だいぶ年月が経った。
ある程度学びが進んだ今となっては、
どんなこと言ってもらえるだろうな。
それでもって、また大阪にたこ焼きを食べに行きたい。
それにしても舌を巻くほどの人物は
だいたいホームレスが多い気がする。
智者と言うものはホームレスな人が多いのかー?
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