メイド・イン・マジック~最強の魔法少女の私、力を籠めすぎたら勢い余って地球壊しちゃいました~

@meimaji

第1話 地球壊しちゃった!?

この世界には最強の魔法少女がいた。その名も照間てらまアイリス。つまり私である。この拳一つで数多の敵をねじ伏せてきた。時には人食い鮫、時には魔人。ああ本当にいろんな敵を倒してきたなー。


空地震そらじしん発生 臨界に注意せよ』


空間にある小さなヒビ。そこからこうやって卵が放り込まれてくるんだよ。その時空間がすごい揺れて、卵が孵化する。そして敵がおぎゃしてくるってわけ。

このおぎゃあさん。いつも東京の中心に現れるのよ。何でも、空間のヒビがここにあるかららしいけど。本当にいい迷惑じゃない?

まあ一発で沈めるから関係ないんだけど。じゃあ準備はいい?ウル。うん、いつでもいいよ! オッケーじゃあ行きますか。

私の龍の頭を象った籠手に力を籠める。今回の敵は高さ20m以上はある巨大な虎ね。

よし力加減間違えないように気を付けてっと。


「ジャーンプ!そして上からパンチ!」


拳が着弾すると同時にすさまじい轟音を伴った衝撃波が発生し周囲のビルの窓が軒並み割れていく。よしこのまま押しつぶすぞー。

メキ、メキ。地面に巨虎がめり込んでいく。あちゃー。こいつ意外と硬いな。もうちょっと力籠めるか。


「フル・バースト!」


巨虎の体が爆ぜていく。ふうやっと終わったか。と思ったら・・・あれ?

何か地面から爆ぜてない?

というか何かめちゃくちゃ熱いような。アイリスちゃん!地球の核まで押し込んじゃってるよ!

え・・・やっちゃった?私。

そのまま私は強烈な閃光に襲われた。


「アイリスさん起きてください。」

「いてっ。」 

ん?眠い目をこすると何か目の前に女性の先生が見える。手には丸めた教科書を持っている。え、何。ここどこ?

周りを見てみると目の前には黒板。クラスメイト。左手には窓にカーテン。後ろにも黒板。ここってもしかして学校の教室なの。

・・・そっか私って高校生だった。

「では続きを始めます。この世界には魔王たちが存在し我々の生活を脅かしています。そこで我々は彼らに対抗するための魔法少女システム。Mーシステムの開発に成功。日々魔法少女が戦っています。」

こっちの世界にも魔法少女はいるんだ。・・・って私は何を考えているんだろう。それにMーシステムって?

「・・・そして言い伝え通り。この世界に勇者が現れました。」

周りをよく見たら時間が止まっているようにも見える。何も知らないのは私だけなんだろうか。それに勇者ってどういうこと?

「その勇者の一人があなた。照間アイリスさん、剛腕の魔法少女です。」

「え・・・はあ!?何のことですか?それに私が勇者ってどういうことー!」

教室の中に私の絶叫が響きわたった。


「隣の教室うるさいわね。」

「はわわ、どうなっちゃうなの?」

「ふう。そういうことか。」

「つまり私は選ばれし者ってことだな。」


ここから私の波乱万丈な生活が始まった。

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