奇想譚本能寺

信長は本能寺で明智の偽旗を掲げた秀吉の手勢に襲撃を受けていた。
そこに明智光秀が助けに入るも信長はすでに深い手傷を負って死を悟り光秀に介錯を頼み本能寺に散った。

その頃秀吉は畿内に近い場所で大返しを演出する機を官兵衛と共にうかがっていた。
秀吉は信長への恩と自らの目指す世をなせる”天下”の間で揺れ動いていたが信長が寡兵で本能寺にいると言うことが引き金になり
謀反を決意し弟の長秀と官兵衛と共に実行したのが此度の変の真相であった。

燃え落ちる本能寺を脱出した光秀は安土城を信長の墓所とするために一路安土へ。
天守閣最上階にて信長の首に最後の別れをして安土に火を掛けさせると自らも天下を目指し猿と相対すことを決意し進路を一路京へと取った。